DELLのゲーミングパソコンと言えば「ALIENWAREシリーズ」なのですが、価格は高めとなっています。今回紹介するDELLの「Gシリーズ」は、ゲーミングパソコンよりは価格を抑えながらも、グラフィックボードを搭載し、高度な画像処理を必要とする用途に向けたノートパソコンとなっています。
そのGシリーズの中でも、NVIDIA GeForce GTX 1060グラフィックスおよび最新の第8世代インテルCore i7を搭載した「DELL G7 15(7588)」を触る機会がありましたので、レビューしてみたいと思います。スペックとしては、先日紹介したマウスコンピューターの「m-Book Kシリーズ(K690XN-M2SH2)」とほぼ同じになります。
グラフィックボードが「m-Book Kシリーズ(K690XN-M2SH2)」はNVIDIA GeForce MX150(2GB)ですが、今回の「DELL G7 15(7588)」はNVIDIA GeForce GTX 1060になります。グラフィックボードの性能としては、GTX 1060の方が上になりますね。
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DELL G7 15(7588)のスペック
今回レビューする「DELL G7 15(7588)」は2018年4月に発売された、ゲームやグラフィック用のハイスペックノートパソコンです。こちらの機種は光学ドライブは内蔵できない機種となっています。
OSはWindows 10 Home、ディスプレイは15.6インチ(1920 × 1080)、CPUには、第8世代インテル Core i7 8750H(6コア)、メモリは16GB、ハードディスクには起動用に256GB SSD、データ保存用に1TB HDDを搭載、グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX 1060 Max Q(6GB)を搭載している、コスパの良い高性能なノートパソコンとなっています。
こちらのスペックは、「DELL G7 15(7588)」の中でも、かなりのハイスペックなカスタマイズになっている為、15~20万円前後になるモデルとなっています。CPUをCore i5やメモリを8GB、グラフィックボードをNVIDIA GeForce GTX 1050 Ti 4GB などにすることで、12~15万円程度から購入することが可能です。(キャンペーンにより価格は変わります。)
「DELL G7 15(7588)」の同梱物
Gシリーズは、通常のDELLの梱包と同じように、外箱の中にパソコンが直接収められています。本体のカラーはブラックとホワイトの2色から選べるのですが、今回はホワイトの紹介になります。「DELL G7 15(7588)」の同梱物はこちらのようになっています。(選択したオプションにより異なります。)
・パソコン本体
・電源ケーブル
・電源アダプタ
・クイックスタートガイドなど
「DELL G7 15(7588)」はグラフィックボードを搭載しており、消費電力が多い為か、電源アダプタが通常のものよりも大きく感じました。電源アダプタだけでも、かなり大きくて重量があります。
また、通気口が背面や裏面などにしっかりと設けられており、熱対策が施されているのが分かります。
本体の外観
「DELL G7 15(7588)」の外観になります。
本体の前面にも通気口が配置されている為、最近の薄型のノートパソコンのように、前面が薄くて背面側が厚みのある感じではなく、全体の厚みが同じくらいで約25mmとなっています。幅は389mm、奥行きは274mmで重量は約2.63kgになっています。
本体の右側側面には、ヘッドフォン/マイク端子、USB 3.1端子×2、3.40 Gbps ThunderboltおよびDisplayPortをサポートするType-C Thunderbolt 3、HDMI 2.0があります。
本体の左側側面には、Nobleロック・セキュリティ・スロット、電源端子、ギガビットイーサネット、SuperSpeed USB 3.1 Gen 1 Type-A、2-in-1 SD/MicroMediaカードリーダーが付いています。
本体の背面には通気口とともにG7のロゴがあしらわれています。
スペックがほぼ同じ、マウスコンピューターの「m-Book Kシリーズ(K690XN-M2SH2)」は、画面の角度が少し変わると、色味が変わったり黒っぽくなってしまったのですが、「DELL G7 15(7588)」は少し角度が変わっても、綺麗に見えました。
キーボードにはテンキーもついているのですが、バックライトはついていません(オプションでバックライトの付いたキーボードを選べます)。キーピッチは実測で約18mmになります。また、実際には光っていないのですが、タッチパッドの周りが角度によって青く光っているように見えます。
ベンチマークスコアやオンラインゲーム
続いてベンチマークになります。
バッテリ駆動の場合には、バッテリ残量が100%でも、Intelのオンボードグラフィックでベンチマークスコアが計測されてしまっていました。NVIDIAの設定を変更してもやはりGeForceは使われず。。。 試行錯誤した結果、パソコンに電源ケーブルを接続したところ、GeForceでのスコアが計測されるようになりました。
ノートパソコンの場合には、電源ケーブルを接続していなくても、ゲームなどでパソコンを使用することができますが、最大限のパフォーマンスを発揮させたい時には、電源ケーブルを接続した方が良さそうですね。
まずはPCMark 7のベンチマークスコアになります。
スコアは5175でした。
NVIDIA GeForce GTX 1060を搭載しているのに、8世代のIntel Core i7-8550Uを搭載した「DELL NEW XPS 13(9370)」のスコア(5188)とほぼ同じになってしまいましたね。しかも、エントリーモデルのNVIDIA GeForce MX150(2GB)を搭載している、マウスコンピューターの「m-Book Kシリーズ」のスコア(6118)よりも低くなってしまいました。
>> マウスコンピューター m-Book Kシリーズ レビュー。コスパ良好ゲーミングPC
PCMark 7では、グラフィックボードのスコアがあまり反映されていないようなので、この後行う、ゲームのベンチマークで大幅な違いが出るのではないでしょうか。
>> DELL XPS 13 (9370)レビュー。スタンダードモデルの「Inspiron 13 5000」と比較」
ということで、ファイナルファンタジー XIVのベンチマークを見てみましょう。結果は1280×720の高品質(ノートPC)の場合11868(非常に快適)でした。エントリーモデルのNVIDIA GeForce MX150(2GB)を搭載している、マウスコンピューターの「m-Book Kシリーズ」の場合は7887だったので、グラフィックボードの違いが出ていますね。
試しに画面の解像度をフルスクリーン(1920×1080)にしてみましたが、スコアは10564(非常に快適)でした。
続いてドラゴンクエストXのベンチマークです。
最初から最高品質で解像度をフルスクリーン(1920×1080)にしてみましたが、ベンチマークスコアは11044(すごく快適)でした。
最後にCrystalDiskMark6による、ストレージの読み書きのベンチマークになります。
今回の「DELL G7 15(7588)」は、起動用にSSDと、データ保存用にHDDを搭載しているので、両方を計測してみます。まずは起動用のM.2 SSDのスコアになります。(選んだ構成により異なります)
次にデータ保存用のHDDのスコアになります。
構成のほとんど同じ、マウスコンピューターの「m-Book Kシリーズ」とほぼ同じスコアになりましたが、保存用のHDDのWriteに関しては、「DELL G7 15」の方が速くなっていますね。
まとめ
「DELL G7 15(7588)」は、ゲーミングパソコンの入門や、グラフィック処理や3D処理をする用途に向いているのではないでしょうか。NVIDIA GeForce GTX 1060 Max Q(6GB)も搭載できるので、ガッツリと処理をこなすことも可能です。
もし、スタイリッシュさを求めるなら「DELL XPSシリーズ」がおすすめになります。こちらのパソコンはグラフィックボードを搭載しながらも、薄さや軽さ、質感などにこだわった機種となっています。
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