DELLの最高峰PCであるゲーミングパソコン「ALIENWAREシリーズ」。
値段はやはり、相応に高いものとなっています。
今まで、色々なパソコンをさわってきましたが、ゲーミングパソコンはなかなか使う機会がありませんでした。そして今回「ALIENWAREシリーズ」の「NEW ALIENWARE 15 スプレマシー VR」を触る機会がありましたので、レビューしてみたいと思います。
特に気になるのが、インテルの最新CPUである「第8世代のIntel Core i9」や高性能グラフィックボードの「NVIDIA GeForce GTX 1080」の処理能力(ベンチマークスコア)になります。普通のパソコンと、どのくらいの性能の違いがあるのか検証してみましょう。
目次
DELL ALIENWARE 15 スプレマシー VRのスペック
今回レビューする「DELL ALIENWARE 15 スプレマシー VR」は2018年4月に発売された、ゲーミングパソコン「DELL ALIENWARE 15 ゲーミング」の上位機種になります。こちらの機種は光学ドライブは内蔵できない機種となっています。
OSはWindows 10 Home、ディスプレイは15.6インチ(3840 × 1080)、CPUには、第8世代インテル Core i9 8950HK(6コア)、メモリは16GB、ハードディスクには起動用に512GB PCIe M.2 Class 50 SSD、データ保存用に1TB 7200RPM HDDを搭載、グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX 1080 8GB GDDR5Xを搭載している、かなりの高性能ノートパソコンとなっています。
こちらのスペックは「DELL ALIENWARE 15 ゲーミング」の中でも、最上位スペックとなっており、35~40万円前後になるモデルとなっています。CPUをCore i5やメモリを8GB、グラフィックボードをNVIDIA GeForce GTX 1060 OC 6GB GDDR5 などにすることで、20万円程度から購入することが可能です。(キャンペーンにより価格は変わります。)
「DELL ALIENWARE 15 スプレマシー VR」の同梱物
「ALIENWAREシリーズ」は、さすが高級機種だけあって、パソコンの梱包がしっかりとしています。
他のシリーズはほとんど外箱の中にパソコンが直接収められているのですが、「ALIENWAREシリーズ」は、分厚いクッション材にスッポリと収められている状態で届きました。同梱物はこちらのようになっています。(選択したオプションにより異なります。)
・パソコン本体
・電源ケーブル
・電源アダプタ
・クイックスタートガイドなど
「DELL ALIENWARE 15 スプレマシー VR」はグラフィックボードを搭載しており、消費電力が多い為、電源アダプタが通常のものよりもかなり大きくて重量があります。
本体の外観
「DELL ALIENWARE 15 スプレマシー VR」の外観になります。
本体の前面にも通気口が配置されている為、最近の薄型のノートパソコンのように、前面が薄くて背面側が厚みのある感じではなく、全体の厚みが同じくらいで約25.4mmとなっています。幅は389mm、奥行きは305mmで重量は約3.49kgになっています。
通常時はファンの音も聞こえずに静かなのですが、ゲームなどを始めて重い処理が行われるとファンの音がかなりの音量で聞こえてきます。もはやパソコンと言うよりも、質感も含めて、ちょっとしたサーバーのように感じました。
本体の右側側面には、Type-A SuperSpeed USB 3.0ポートが一つだけ搭載されており、他には通気口以外何もありません。
本体の左側側面には、Nobleロック、Type-C SuperSpeed USB 3.0 ポート、PowerShare Technology搭載タイプA SuperSpeed USB 3.0、ヘッドフォン端子、オーディオ出力用1/8インチポート(インライン型マイクヘッドセットと互換性あり) が付いています。
さらに本体背面には、ギガビットイーサネット、Mini-Display Port 1.2出力、HDMI 2.0出力、Thunderbolt 3ポート、Alienware Graphics Amplifier接続用ポート、Power/DC-inジャック が付いています。
本体の天板にはDELLのロゴではなく、エイリアンのロゴがあしらわれています。
そして、キーボードのバックライトとともに、なんとタッチパッド部分が色々な色に発光します。
さらに、両サイドも発光!
パソコンの処理とは全く関係のない部分ですが、これらの機能で、いくらくらいになるのでしょうね。。。(^^;
キーボードにはテンキーは搭載されておらず、代わりにショートカットを登録できるキーが搭載されています。さらにDELLの公式サイトには、以下のようにキーボードについて説明されています。
アップグレードされたAlienware TactXキーボードを導入したことで、nキーロールオーバーに対応できるようになり、1分あたりの最大アクション数が108キーコマンドを超えるようになりました。ノートパソコン搭載のキーボードとしては唯一、2.2 mmのキートラベルでキーストロークの高速レスポンスを実現しています。スチール製の背面プレートで耐久性が高められており、フィードバックが均一なので、最大1,000万回打鍵しても安定した機能が保証されています。
ベンチマークスコアやオンラインゲーム
続いてベンチマークになります。
以前「DELL G7 15(7588)」をレビューした際にもそうだったのですが、やはり「DELL ALIENWARE 15 スプレマシー VR」でも、パソコンに電源ケーブルを接続することで、GeForceでのスコアが計測されるようになりました。
>> DELL G7 15(7588)レビュー。「ALIENWARE」よりも安価なゲーミングPC
ノートパソコンの場合には、電源ケーブルを接続していなくても、ゲームなどでパソコンを使用することができますが、最大限のパフォーマンスを発揮させたい時には、電源ケーブルを接続した方が良さそうですね。
まずはPCMark 7のベンチマークスコアになります。
スコアは7283でした。
当たり前ですが、NVIDIA GeForce GTX 1060を搭載しているDELLの「Gシリーズ」のスコア(5175)よりも高くなっていますね。PCMark 7では、そこまで差がありませんが、この後のゲームのベンチマークスコアでグラフィックボードの違いによる差を確認してみたいと思います。
ということで、ファイナルファンタジー XIVのベンチマークを見てみましょう。結果は1280×720の高品質(ノートPC)の場合17041(非常に快適)でした。CPUがCore i7 8750H、グラフィックボードがNVIDIA GeForce GTX 1060を搭載している「Gシリーズ」の場合は11868だったので、スペックの違いが出ていますね。
試しに画面の解像度をフルスクリーン(1920×1080)で、品質も最高品質にしてみましたが、スコアは13910(非常に快適)でした。
続いてドラゴンクエストXのベンチマークです。
最初から最高品質で解像度を3840×2160にしてみましたが、ベンチマークスコアは16593(すごく快適)でした。
最後にCrystalDiskMark6による、ストレージの読み書きのベンチマークになります。
今回の「DELL ALIENWARE 15 スプレマシー VR」は、起動用にSSDと、データ保存用にHDDを搭載しているので、両方を計測してみます。まずは起動用のPCIe M.2 Class 50 SSDのスコアになります。(選んだ構成により異なります)
次にデータ保存用のHDDのスコアになります。
まとめ
「ALIENWAREシリーズ」は、さすがにDELLの最高峰パソコンと言われているだけあって、細部まで作りこまれている感じが伝わってきました。ただ、その分価格も高くなっているので、そこまでこだわらないのであれば、自分の使う用途にあったパソコンに特化したシリーズでも十分かな、とも思います。
グラフィックボードなどのスペックを落として、もう少し気軽にゲームを遊ぶのであれば「Gシリーズ」でも十分かと思います。
>> DELL G7 15(7588)レビュー。「ALIENWARE」よりも安価なゲーミングPC
ゲーミングではなくモバイルに最適な薄型軽量のモバイルPCならこちらになります。
>> DELL XPS 13 (9370)レビュー。スタンダードモデルの「Inspiron 13 5000」と比較
パソコンは、次々と性能が上がっていくので、その時の最新のものを購入するよりも、少しスペックを落としたものを購入した方がコスパが良かったりしますよね。ただ資金に余裕があるのなら、「ALIENWAREシリーズ」も面白いと思います。
・NEW ALIENWARE 15 ゲーミング(DELL 公式サイト)
https://www.dell.com/ja-jp/shop/cty/pdp/spd/alienware-15-laptop