私は、外出先でも気軽に持ち運べる10~11インチ程度のモバイルパソコンを愛用しています。コンパクトなので、スッポリと鞄にも簡単に入りますし、重量も1.2kg前後で苦になりません。また、電車の中で使っても邪魔にならないサイズなのが良いところです。
しかも、最近の2 in 1パソコンは、ストレージがeMMCやSSDなので、通常のハードディスクに比べて読み書きの速度が速いのが特長です。その為、スペックが低めでも、サクサクと動いてくれるところも嬉しいところです。
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普段は、上記のASUSの2 in 1パソコンを使っているのですが、今回、DELLのお手軽に持ち運べる11インチの2 in 1パソコン「DELL Inspiron 11 3000 (3185) 2 in 1」を触る機会がありましたので、普段使っているASUSの「TransBook T100TAL」と比較してみたいと思います。
目次
「DELL Inspiron 11 3000 2 in 1」のスペック
今回レビューする「DELL Inspiron 11 3000 (3185) 2 in 1」は2018年3月に発売されたモデルで、画面を360度回転させてタブレットとしても使える、モバイルノートパソコンになります。また、CPUにインテルではなくAMDを使うことで、性能はそのままに価格を下げているのも特長です。
OSはWindows 10 Home、ディスプレイは11.6インチ(1366 × 768) タッチパネル、CPUには第7世代 AMD A9-9420eが搭載されており、メモリは8GB、128GB eMMCストレージを搭載しています。光学ドライブは付いていません。
最近のパソコンのメモリの目安は4GBになりますが、こちらの「DELL Inspiron 11 3000 2 in 1」も最低のカスタマイズが4GBになります。今回レビューするモデルも、モバイルパソコンでは多いくらいの8GBのメモリを搭載しています。CPUはAMDのA9-9420eを搭載しているのですが、インテルのCPUのCeleronやPentium程度の性能くらいに近いかと思います。
今回のスペックのモデルですと6~10万円前後くらいが目安になりますが、スペックを抑えれば4~7万円程度から購入することが出来ます。ただ、その場合にはストレージがHDDになってしまう為、体感速度は遅くなってしまいますし、重量も少し重くなってしまいます。
「Inspiron 11 3000 (3185) 2 in 1」の同梱物
「Inspiron 11 3000 (3185) 2 in 1」の同梱物はこちらのようになっています。(選択したオプションにより異なります。)
・パソコン本体
・電源ケーブル
・電源アダプタ
・クイックスタートガイドなど
DELLでノートパソコンを購入した場合、ほとんどがこの同梱物になります。Microsoft Officeが付属しているモデルを購入すれば、Officeのプロダクトキーの書かれたパッケージが、梱包箱の外側に貼り付けてあります。
本体の外観
今回レビューする「Inspiron 11 3000 2 in 1」のカラーは「ホワイト」になります。他には「グレー」から選択できます。天板などはプラスチックなので、アルミボディーと比べてしまうとチープさは否めませんが、DELLの11インチモデルの場合、アルミボディーのタイプはありません。
本体の右側側面には、電源ボタン、ボリュームコントロール、イヤホンジャック、USB 2.0 ポート×2、Nobleロックスロットがあります。
本体の左側側面には、DC電源入力、HDMIポート、USB 3.0 ポート、microSDカードリーダーがあります。
本体のサイズは幅291.6 × 奥行201.9 × 高20.9 mmになります。A4サイズよりも、一回り小さいサイズになりますね。重量は約1.26~1.37kgで、標準的な11インチサイズのノートパソコンのスペックになります。
Windowsタブレットとしても使える
「Inspiron 11 3000 2 in 1」の最大の特長は、液晶画面が360度回転して、タブレットとしても使えることになります。こちらが通常のノートパソコンのモードになります。最近流行りのベゼルレスではありません。
そして、このように画面を180度開いて、床にペッタリとさせて使うことも可能です。
こちらがテントモードで、タッチ操作になります。
料理をする時などに、場所を取らずに画面を立てて使いたい時に最適ですね。
そして、こちらがタブレットモードになります。キーボードが画面の裏側にくっつく形になるので、1.2kgの重量は変わりません。タブレットにしては、少々重いのが残念です(^^; 仰向けに寝ころびながらの操作は筋トレになりますね。
タブレットモードを横から見るとこのような形になります。
10.1インチと11.6インチのノートPCのサイズ比較
外出時に私の愛用している、10.1インチの2 in 1 パソコン「ASUS TransBook T100TAL」とのサイズ比較になります。「Inspiron 11 3000 2 in 1」は11.6インチなので、1.5インチ近く差があります。
幅は約28mm、奥行きは約30.9mmくらい「Inspiron 11 3000 2 in 1」の方が大きくなっています。どちらもベゼルレスなどのコンパクトタイプではないので、10.1インチと11.6インチのパソコンの標準的な差になるかと思います。厚みはどちらも20mm前後で同じくらいになります。
画面を開いた状態の差はこれくらいになります。左が「Inspiron 11 3000 2 in 1」で右が「ASUS TransBook T100TAL」ですね。
キーピッチは約18mmになります。また、バックライトも搭載していません。
充電時に点灯するようなランプも搭載していない為、充電が完了したのかが一目では分からないところも、少々残念なところでした。
ベンチマークスコアやオンラインゲーム
続いてベンチマークになります。
まずはPCMark 7のベンチマークスコアになります。
スコアは2589でした。
スコアで比較すると、インテルのCPUで「Celeron N3150」くらいのスペックになるようです。ゲーム向けではないことは承知の上で、参考としてファイナルファンタジー XIVのベンチマークを計測してみました。
まずは「高品質(ノートPC)」での計測です。
結果は1280×720の高品質(ノートPC)の場合651(動作困難)でした。
それでは「標準品質(ノートPC)」なら!
結果は1280×720の標準品質(ノートPC)の場合945(動作困難)でした。
結果の通り、映像はカクカクとしてしまって、見るに堪えない状態でした。さすがに、ゲームを利用するには、少々厳しいスペックですね。
続いてドラゴンクエストXのベンチマークです。
まずは最高品質のベンチマークスコアは1457(重い)でした。「重い」ですが、何とかプレイは可能なようです。
標準品質にしたところ、ベンチマークスコアは3098(普通)になりました。
最後にCrystalDiskMark6による、ストレージの読み書きのベンチマークになります。
128GB eMMCストレージを搭載した「DELL Inspiron 11 3000 (3185) 2 in 1」なのですが、ちょっとスコアが低いですね。。。
まとめ
気軽に持ち運べる2 in 1のモバイルパソコンということで、オンラインゲームや画像編集など、CPUに負荷がかかるような用途には向いていませんが、外出先でWEBを閲覧したり、WordやExcelなどのOfficeを使ったりするような、簡単な処理をする際に最適かと思います。
>> DELL Inspiron 11 3000 2-in-1 (3185) の詳細はこちら