マウスコンピューター(mouse)のノートパソコンは、「モバイルクラス」「スタンダードクラス」「ハイエンドクラス」から選んで、さらにその中からスペックを自分の用途に合わせてカスタマイズすることができます。
超薄型・軽量のパソコンやタッチパネルの2 in 1パソコンといった機種は用意されておらず、基本的にはデザインよりもスペック重視のノートパソコンとなっています。また一部のタブレットPCなどを除いては、全てのパソコンが国内生産ということも特長となっています。
今回その中から、ハイスペックでありながらコスパ良好で、マウスコンピューターの中でも売れ筋のノートパソコン「m-Book Kシリーズ(K690XN-M2SH2)」を、お借りすることができたので、レビューしたいと思います。
m-Book Kシリーズ(K690XN-M2SH2)のスペック
今回紹介するマウスコンピューターの「m-Book Kシリーズ」は、ハイエンドモデルの中でも一番価格帯の安いモデルになります。とはいえ、ディスプレイは15.6型(1920×1080)で、CPUには最新の第8世代Intel Core i7 8750H(6コア)、メモリは16GB(PC4-19200)、ハードディスクには起動用に256GB SSD、データ保存用に1TB HDDを搭載、グラフィックボードはGeForce MX150(2GB)を搭載している、コスパの良い高性能なノートパソコンとなっています。
カスタマイズ次第で、メモリも32GBを搭載できたり、起動用のSSDも512GBを選択できたりと、自分のパソコンの使い方によって、好きなように仕上げることができるのが良いところです。
私が良く利用しているDELLも、以前は好きなようにカスタマイズができたのですが、最近は細かくカスタマイズが出来なくなってしまった為、マウスコンピューターのようにカスタマイズができるのは、とてもありがたいところです。
今回紹介する(K690XN-M2SH2)は、起動用に256GB SSD、データ保存用に1TB HDDを搭載しているのですが、初期の段階で起動用のCドライブの空き容量は210GBとなっていました。これだけ空いていれば、アプリのインストールの他にも、よく使うようなデータは、こちらに保存しておいた方が、読み書きが早くなるので良いかもしれませんね。
起動用の256GB SSDですが、M.2 SSDということもあり、電源ボタンを押してから数秒でWindowsが起動してしまいます。もちろん、常駐させるアプリや機能にもよると思いますが、かなり快適にパソコンを利用することができるかと思います。
DELLのパソコンも初期の段階で、余計なアプリがインストールされていないのが好きなのですが、マウスコンピューターも余計なアプリはインストールされていませんでした。他の有名な国内メーカーのパソコンの場合、たくさんの余計なアプリや広告がインストールされているので、削除するのが面倒で仕方がありません。。。
WordやExcelなどのOffice製品を使いたいのであれば、マウスコンピューターの場合オプションで用意されているので、選択肢が広がって良いですね。今回のスペックの場合、Officeを付けないで税込130,000円程度になります。
「m-Book Kシリーズ」の同梱物
私はマウスコンピューターのパソコンは初めてなのですが、外箱の中に黄色い箱が入っていて、その中にパソコンが収められていました。他のメーカーだと、外箱の中にパソコンが直接入っているものが多い気がします。
「m-Book Kシリーズ」の同梱物はこちらのようになっています。(選択したオプションにより異なります。)
・パソコン本体
・電源ケーブル
・電源アダプタ
・バッテリー
・マウスコンピューター サポート マニュアルなど
バッテリーは自分で装着するタイプになっています。とはいえ、マニュアルにも載っていますし、簡単にカチッとはめ込むだけですので、慣れていない方でも心配いらないかと思います。
本体の外観
マウスコンピューターのパソコンは、デザインは正直スタイリッシュなパソコンとは言えません。他のメーカーにあるような、薄型・軽量タイプもありませんし、ベゼルレスといったパソコンもありません。本体のカラーも基本的にはブラックやシルバー、ホワイトとなっています。
特長(メリット)としては、「国内で開発・設計、製造、配送まで一貫して行っている」ことや、「24時間×365日電話サポート」で安心できる、「自分のパソコンの使い方によって柔軟にカスタマイズできる」といったことになるかと思います。
ということで、外観になります。
本体の右側側面には、ステレオヘッドフォン端子、マイク端子、USB 2.0端子、USB 3.0端子、通気口、ケンジントンロックがあります。
本体の左側側面には、電源端子、ネットワーク(LAN)端子、VGA端子、HDMI端子、USB 3.1端子(Type-C)、USB 3.1端子、マルチカードリーダーが付いています。
本体の厚みは最大35.8mmですので結構あり、重量も約2.4kgになります。
駆動時間も実質2~3時間程度になりますので、持ち歩いて使うよりも、家に置いて動画や画像の処理もガッチリとこなす用途に向いているパソコンとなっています。
液晶画面ですが、フルHDのノングレア(LEDバックライト)になります。見る角度を少しずらしただけで、色味が結構変わってしまうのが少々残念です。そういう点では、スペックは良くてもデザインなどの仕事には使えませんね。
キーボードにはテンキーもついているのですが、バックライトはついていません。キーピッチは実測で約18mmになります。個人的に気になったところが、テンキーやEnterキーの近辺をタッチする際に、キーボードがたわんでしまうのが気になりました。
ベンチマークスコアやオンラインゲーム
続いてベンチマークになります。
まずはPCMark 7のベンチマークスコアになります。
スコアは6118でした。
8世代のIntel Core i7-8550Uを搭載した「DELL NEW XPS 13(9370)」のスコアは5188だったので、それよりも上をいっていますね。PCMark 7では、グラフィックボードのスコアがあまり反映されていないようなので、この後行う、ゲームのベンチマークで大幅な違いが出るのではないでしょうか。
>> DELL XPS 13 (9370)レビュー。スタンダードモデルの「Inspiron 13 5000」と比較」
ということで、ファイナルファンタジー XIVのベンチマークを見てみましょう。結果は1280×720の高品質(ノートPC)の場合7887(非常に快適)でした。グラフィックボードを搭載していない「DELL NEW XPS 13(9370)」の場合は3063だったので、グラフィックボードの違いが出ていますね。
試しに画面の解像度をフルスクリーン(1920×1080)にしてみましたが、スコアは4878(快適)でした。
続いてドラゴンクエストXのベンチマークです。
最初から最高品質で解像度をフルスクリーン(1920×1080)にしてみましたが、ベンチマークスコアは10004(すごく快適)でした。
最後にCrystalDiskMark6による、ストレージの読み書きのベンチマークになります。
今回の「m-Book Kシリーズ(K690XN-M2SH2)」は、起動用にSSDと、データ保存用にHDDを搭載しているので、両方を計測してみます。まずは起動用のM.2 SSDのスコアになります。
次にデータ保存用のHDDのスコアになります。
まとめ
マウスコンピューターの「m-Book Kシリーズ(K690XN-M2SH2)」は、バランスが取れていて、コスパの良いパソコンではないでしょうか。私は仕事柄、DELLのパソコンをよく購入するのですが、DELLで同じような構成にすると税込で13万円では買えないと思います。
残念な部分としては、タッチした際のキーボードのたわみと液晶ディスプレイでしょうか。液晶ディスプレイが、少しの角度の違いで色が変わってしまうのは、動画や画像編集用・ゲームの用途としてのパソコンだと、少々痛いところかと思います。
また、マウスコンピューターには、画面のタッチができる2 in 1タイプのパソコンや、スタイリッシュなノートパソコンが登場することを期待したいところです!
・m-Book K シリーズ(マウスコンピュータ 公式サイト)
https://www.mouse-jp.co.jp/m-book/mbk/